シミュレーション学
担当教官
- 伊庭 斉志(いば ひとし)教授
講義内容
「シミュレーション学」では、大学院学生を対象に、
- 計算機上のシミュレーションの基本概念、
- 進化論的計算手法の基礎、
- マルチエージェント計算、
- 事象駆動型シミュレーション、
- 人工生命に基づくシミュレーション技法
などについて、
勉強してもらう。これらはいずれも、
コンピュータをシミュレーションの道具として使用しようと
と思っている学生はもちろん、人工知能や他の分野の勉強をする学生にとっても
必要不可欠となる基礎事項である。
シミュレーション学の授業は、毎週火曜日2時限目に、オンラインで行なう。
zoom情報はUTASのシラバスページに掲載してある。
本年度の講義は、
- 4月 6日 13日 20日 27日
- 5月 11日 18日 25日
- 6月 1日 8日 15日 22日 29日
- 7月 6日 13日
の火曜日のうち、11〜12回を予定している。
教科書として
複雑系のシミュレーション:Swarmによるマルチ・エージェ ントシステム"(伊庭斉志著、コロナ社)
を指定する。
また英語版としては
がある。
講義に関する補足説明や講義レポートの作成に必要な情報は
すべてこの教科書に書かれている。
また参考書としては
「人工知能の創発(オーム社)」がある。
講義では複雑系と人工生命のシミュレーションツールであるSwarmを
用いる。
Swarmシステムのホームページは、
Swarm
であり、必要なシステム、マニュアル、付属資料はここから
ダウンロードできる。
授業中でインストールの仕方、使用方法、実際的な
シミュレーション技法などの概略は説明するが、
その詳細は
教科書を参照してほしい。
教科書との違い(インストール方法の最新版)は
ここにある。
評価はレポートで行う。
自分で複雑系のシミュレーションプログラムを
作成などしてレポートを提出してもらう。
もっとも大切なのは自分で考えて、自分でプログラムを
作り上げることである。いかに自分で創意工夫したかがひしひしと伝わってくるような
レポートであることが望ましい。
レポート課題はここにある。
講義資料
- 第1回(4月6日)シミュレーション入門
- 第2回(4月13日)進化論的計算手法(遺伝的アルゴリズム、遺伝的プログラミング)
- 第3回(4月20日)進化論的計算手法(2)(対話型進化計算)、ボールドウィン型の進化、ミーム、ミメティック・アルゴリズム
- 第4回(4月27日)イントロンと利己的遺伝子、性選択(1)
- 第5回(5月11日)性選択(2)、共進化
- 第6回(5月18日)セルラ・オートマトン(1):ライフゲーム、Class IV、ラングトンのedge of chaos、シリコン交通
- 第7回(5月25日)セルラ・オートマトン(2):シリコン交通、forrest fire model、LGA法、形態形成のシミュレーション
- 第8回(6月8日)セルラ・オートマトン(3):BZ反応、Complex adaptive systems, DLA法、ボノロイ図、Slime intelligence、雪の結晶はどうつくられるか?
- 第9回(6月15日)人工生命(1): 創発とはなにか?、ACOとアリのシミュレーション
- 第10回(6月22日)人工生命(2): Boidと群れのシミュレーション、ABC, レポート課題の説明
- 第11回(7月6日)囚人のジレンマ、社会学のシミュレーション、最後通牒ゲーム、課題のQA、補足説明
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